2011年4月23日土曜日

100年後

まとまった時間で香川を離れて
戻ってきたとき、
あ〜、帰ってきたな〜って感じるのは、
飯野山(いいのやま)や堤山(つつまやま)みたいなおにぎり山を見たとき、
ため池に釣り糸を垂らす人を見たとき、丸亀城を見たとき、
ヘルメットをかぶって自転車に乗ってる中学生を見たとき、
語尾にやたらと「きん」という、中讃の言葉を耳にするとき・・・などなど。

特に、讃岐平野にぽこぽこある
おにぎりみたいな山、
なんで、こんな形なんだろう。愛らしい。

年明けから「二一一一」というプロジェクトを、
鉄工所のお兄さんとインテリアショップのお兄さんと
立ち上げているんですが、
(2011年に発足して、100年後のことをおもう
プロジェクト(モノづくり、コトづくり)にしたいという思いから、2111。)

そのプロジェクト第一弾で、
私たち香川の中讃地区で育った人間の原風景である、
おにぎり山を取り上げようと準備中です。
100年後もこの地の原風景に
このおにぎり山が変わらずありますように。




三池(みついけ)から、遠くに見える、飯野山。
飯野山や堤山を含め、こんな形の山が香川には
7つあるらしく、「讃岐七富士」と、呼ぶそう。


2011年4月15日金曜日

20年後

今日は、20年後のことを考えました。
会社はどうなっているのか、
家族は?自分は?


ちなみに20年前は、12歳。
小学校6年生だった。
その時に今の自分が想像できたかと言われたら、
全くできなかったけど、
先日自分の資料を整理していたら、
卒業文集の尊敬する人の欄に「和田アキ子」と書いていた。
自分ごとなので、笑えない・・・。
今、近くにそんな6年生がいたら、
一体なぜなのか、真剣に聞いてみたい。

10年ちょっと前に遡って高校卒業時、
この頃の記憶もほとんどない。
昨年、卒業する時に埋めたタイムカプセルを掘り返すと、
そこには、好きな人がどうしたこうした、何がやりたいかわからない、
というごく一般的な悩める高校生がいた。
そして、担任の「30歳のあなた」という
うれしいような、おせっかいなような予想によると、
「まず、日本にいないね。インド人の彼とアツアツの新婚さん」とあった。
先生の目に私はどう映っていたのか・・・。




その後、進学したり働いたり、
アイデンティティなるものがいつごろ私の中でできたのか、
またその具体性はどの辺りから出てきたのか、
(いや、まだ出てないのか)自分でも分かりかねるけど、
30年ちょっとで、大小さまざまいろんな選択を繰り返して、
まぁまぁ頑固な生き方をしている気がする。
その結果、川を逆流してたり、溺れていたり。




次の20年は、ちょっと、流れに身を任せてみようかなと思います。
どうなってたいかは、もうちょっと考えよう。




▼ 
ありえない、くつろぎ方。
ちょっと様子を見にきたら、この有様。
うらやましいぞ、こら。

2011年4月8日金曜日

GAIA TRAY

昨年末、仲間内で開いたパーティ「ガイヤズキッチン」で、
その日のためにデザイン、制作した
(正確には制作は工房の赤平君にしてもらった)
木のトレイがあります。

ものすごく単純で、
「木の枠に板が入っただけ」というつくりなのですが、
浮造り(うづくり)の杉板と、目の詰まった柾目の杉材を主役に。
でも、食べ物を載せたら、
ちゃんと引き立て役に回れるような、
持ちやすいトレイを目指しました。

gaia tray
















浮造りというのは、板の表面をブラッシングして、
夏目(年輪の白いところ)のやわらかいところを削り取り、
冬目(年輪の茶色いところ)の固いところを浮き立たさせる仕上げ方法です。
昔は、この仕上げ方は、おじいちゃんっぽい気がして、
敬遠してきた方法なのですが、
今になって、その美しさと質感にほれぼれしてしまいます。
年輪の美しさも映えるし、手触りもよくって、
凹凸ができて、載せたモノが滑りにくくなります。

ちなみに、このトレイは表も裏もなく両面を浮造り仕上げにしているので、
どちらからも楽しめます。

そして、枠に使った、目の細かい杉。
背筋がシャキ〜ンと伸びるような気持ちのよい柾目です。
トレイの持ち手としても強度を発揮してくれるはず。
浮造り(うづくり)

枠部分






























今月からKITOKURAS日用品店で、販売がスタートしました。
さてさて、お客様からどんなお声が聞けるか、
どきどきわくわくです。