あれこれと「理想の家」について考えています。
ちなみに私は中学まで、実家の材木屋の裏の宿直室で育ちました。
6畳間に、隙間なく布団を敷き詰めて
家族5人が、川の字にもう2本付け足したような感じで、
寝て起きてしていました。
食事は、その隣の土足の6帖くらいの給湯室のようなところで
宿題なんかは、事務所の隣の会議室みたいなところ。
テレビもゲームもなく、何をして遊んでいたのか、
よく覚えていないのだけれど、
木を買いにくる大工さんや職人さんに揉まれながら、
大きくなったように思います。
その後、事務所の向かいに家を建てて引っ越し、
あこがれのテレビや、一人の部屋なんかをあてがってもらうのですが、
いつ振り返っても、この宿直室時代の家が一番たのしかった!
と思うと、「家づくり」なんて言っても、
カタチで出来る事は少ないのかもしれません。
しかし、いろんな人が出入り出来る環境と、
何があっても守ってもらえる巣のような場所がある
というのは宿直室時代の家の好きだったところです。
お店と家が一緒になっていたから、
ものすごく狭い場所に、社会に通じる扉があって、
そこには「働くお父さん」というのがいたのも
今考えると楽しかったなと思い出します。
「理想の家」のカタチ、 見つけるには少し時間がかかりそうですが、
何となく、基本はそんなところにあるような気がしています。
KITOKURASのけやき |
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