2011年5月16日月曜日

寸法

実家の材木屋を手伝うようになりましたが、
まだまだ全然尺貫法に慣れません。

慣れるとこんなに身体にあったはかり方はないと
まわりの人に言われるものの
すっかりメートル法に育てられた私は
なかなかその変換がうまく出来ません。

そんなわけで、最近ネットでこんな本を取り寄せました。


「ニッポンのサイズ」著者:石川英輔
淡交社より¥2,000-






















メートルという単位が、
地球の子午線全周の四千分の一という成り立ちに対して、
人間の身体のサイズを基準にした、
寸やインチ、尺やフィートという単位の方が、
扱う数字の数もシンプルだし、身体になじみそう。
そんな切り口で、日本人の長さや重さ時間を見て行く本。
まだまだ読み始めたところなのですが、引き込まれてます。

これを読んだら、少しは大工さんの呪文のような注文が
聞き取れるようになるかもしれない。
という、淡い期待も抱きつつ、
今日もページをめくってます。


石川さんの本は、「大江戸リサイクル事情」なども
読ませていただいているけれど、
リズムがいいので、隣でしゃべって説明してくれているような読み心地です。
尺貫法に悩まされるメートル法世代の皆様におすすめかもしれません。

2011年4月23日土曜日

100年後

まとまった時間で香川を離れて
戻ってきたとき、
あ〜、帰ってきたな〜って感じるのは、
飯野山(いいのやま)や堤山(つつまやま)みたいなおにぎり山を見たとき、
ため池に釣り糸を垂らす人を見たとき、丸亀城を見たとき、
ヘルメットをかぶって自転車に乗ってる中学生を見たとき、
語尾にやたらと「きん」という、中讃の言葉を耳にするとき・・・などなど。

特に、讃岐平野にぽこぽこある
おにぎりみたいな山、
なんで、こんな形なんだろう。愛らしい。

年明けから「二一一一」というプロジェクトを、
鉄工所のお兄さんとインテリアショップのお兄さんと
立ち上げているんですが、
(2011年に発足して、100年後のことをおもう
プロジェクト(モノづくり、コトづくり)にしたいという思いから、2111。)

そのプロジェクト第一弾で、
私たち香川の中讃地区で育った人間の原風景である、
おにぎり山を取り上げようと準備中です。
100年後もこの地の原風景に
このおにぎり山が変わらずありますように。




三池(みついけ)から、遠くに見える、飯野山。
飯野山や堤山を含め、こんな形の山が香川には
7つあるらしく、「讃岐七富士」と、呼ぶそう。


2011年4月15日金曜日

20年後

今日は、20年後のことを考えました。
会社はどうなっているのか、
家族は?自分は?


ちなみに20年前は、12歳。
小学校6年生だった。
その時に今の自分が想像できたかと言われたら、
全くできなかったけど、
先日自分の資料を整理していたら、
卒業文集の尊敬する人の欄に「和田アキ子」と書いていた。
自分ごとなので、笑えない・・・。
今、近くにそんな6年生がいたら、
一体なぜなのか、真剣に聞いてみたい。

10年ちょっと前に遡って高校卒業時、
この頃の記憶もほとんどない。
昨年、卒業する時に埋めたタイムカプセルを掘り返すと、
そこには、好きな人がどうしたこうした、何がやりたいかわからない、
というごく一般的な悩める高校生がいた。
そして、担任の「30歳のあなた」という
うれしいような、おせっかいなような予想によると、
「まず、日本にいないね。インド人の彼とアツアツの新婚さん」とあった。
先生の目に私はどう映っていたのか・・・。




その後、進学したり働いたり、
アイデンティティなるものがいつごろ私の中でできたのか、
またその具体性はどの辺りから出てきたのか、
(いや、まだ出てないのか)自分でも分かりかねるけど、
30年ちょっとで、大小さまざまいろんな選択を繰り返して、
まぁまぁ頑固な生き方をしている気がする。
その結果、川を逆流してたり、溺れていたり。




次の20年は、ちょっと、流れに身を任せてみようかなと思います。
どうなってたいかは、もうちょっと考えよう。




▼ 
ありえない、くつろぎ方。
ちょっと様子を見にきたら、この有様。
うらやましいぞ、こら。

2011年4月8日金曜日

GAIA TRAY

昨年末、仲間内で開いたパーティ「ガイヤズキッチン」で、
その日のためにデザイン、制作した
(正確には制作は工房の赤平君にしてもらった)
木のトレイがあります。

ものすごく単純で、
「木の枠に板が入っただけ」というつくりなのですが、
浮造り(うづくり)の杉板と、目の詰まった柾目の杉材を主役に。
でも、食べ物を載せたら、
ちゃんと引き立て役に回れるような、
持ちやすいトレイを目指しました。

gaia tray
















浮造りというのは、板の表面をブラッシングして、
夏目(年輪の白いところ)のやわらかいところを削り取り、
冬目(年輪の茶色いところ)の固いところを浮き立たさせる仕上げ方法です。
昔は、この仕上げ方は、おじいちゃんっぽい気がして、
敬遠してきた方法なのですが、
今になって、その美しさと質感にほれぼれしてしまいます。
年輪の美しさも映えるし、手触りもよくって、
凹凸ができて、載せたモノが滑りにくくなります。

ちなみに、このトレイは表も裏もなく両面を浮造り仕上げにしているので、
どちらからも楽しめます。

そして、枠に使った、目の細かい杉。
背筋がシャキ〜ンと伸びるような気持ちのよい柾目です。
トレイの持ち手としても強度を発揮してくれるはず。
浮造り(うづくり)

枠部分






























今月からKITOKURAS日用品店で、販売がスタートしました。
さてさて、お客様からどんなお声が聞けるか、
どきどきわくわくです。

2011年3月31日木曜日

カフェにて

昨日は、KITOKURASのカフェに立つ当番の日で、
通常時、みんな水曜日は私が立っている可能性があると
知ってか知らずか、そんなに立て込むこともないのですが、
昨日は、すごかった・・・。
春休みだからでしょうか。
ありがたい限りです。

そんな中、「テレビ見て来たよ」
と、声をかけてくれる方もちらほら。
(先日、香川岡山の情報番組「ニョッキン7」という番組で、
奈美悦子さんが取材に来てくださったのですが、
おそらくそのことで、
その取材の際にはうちの父親と一緒に撮っていただきました)

そして、初めてお会いしたお客様も決まって、
帰りがけに「ほな、お父さんやお母さんにもよろしく!」
と、言い残して帰ります。
「分かりました!」と言うものの
何をどうよろしく伝えたらいいものか
首を捻りつつ、このアットホームな感じ、
皆、小さい時から何十年も見てくれていた
近所のおじちゃんやおばちゃんのような・・・。

あぁ、もぅ悪いことはできないなと思う、
カフェ担当日でした。



コーヒー、おいしく入れれるようになりました。
お近くのみなさま、チャレンジくださいませ。

最近友人の飼っていた犬が他界したそうです。
やすらかに。
上はうちのムク

2011年3月18日金曜日

震災1週間後メモ

今日で、震災から一週間。
「ふつう」のありふれた毎日が、どれだけありがたいことなのか
改めて認識し、噛み締めています。

今、私のやることをメモ書きしてみました。
自分で忘れないように、記します。

●すぐやること
・精一杯の仕事
・休日は休む
・早寝早起き
・笑顔
・わずかだけど毎日決まった額ずつ募金箱に入れること

●中長期的にやること
・材木屋の現場で木と家の仕事と勉強を必死ですること
・自分の責任で耕す小さな畑を持つこと
・家族を持つこと
・以上のことをがんばった末、できなくても次の策を考えること


私のありふれた毎日をつくるものの一つ、
綾南ボンジュールの焼きたての食パン。
バターも溶けてしまうくらい
できたてホカホカ。
いつも帰りの車の中で半斤食べてしまう...

2011年3月13日日曜日

震災

東北地方太平洋沖地震。
衝撃を受けずにはおられない、メディアからの情報。

気が落ちてしまう中、いつもどおり父親と木の乾燥棚へ確認作業。
ふいに、その香りにホッとさせられ、少し落ち着きました。
地震も自然の力ですが、
こうやって、心に穏やかさを与えてくれるのも自然の力なのだなと感じます。


復興の工程を考えると気が遠くなりますが、
被災地で長期にわたって必要となる仮設住宅、
ただ住めたらいいものじゃなく、
つらい心を少しでも優しくつつんでくれる空間と
なることを願いつつ、
私にできることを考えています。
離れた場所だからできること。

命を落とされた方にご冥福をお祈りいたします。
そして、助かった被災地の方に心からのエールを送ります。